自分の身体のコンディションはどれくらい”わかって”いますか?最近の研究によれば、人は自分の身体のことをあまりよくわかっていないようです。


身体のコンディションはメンタルに影響する

身体的なコンディションがメンタルに影響を与えることはこれまでよく研究されています。例えばちょっとでも昼寝をすると、午後の作業効率が飛躍的に上がったり、記憶力が上がったりします。一方、疲労困憊なほど身体が疲れているときは頭も働きません。これは普段からよく実感できます。


頭が疲れていると身体能力はどうなるの?

しかし頭が疲れているときに身体能力がどうなるかという研究はこれまでほとんどありませんでした。そこでイギリスのケント大学とフランス国立衛生医学研究所がこの問題に取り組みました。

頭が疲れると、ギブアップが早い

この研究では10人の健康な男性の被験者に対して、頭が疲れる作業を90分にわたってしてもらった後に、身体能力がどうなるかを調べました。

身体テストは、まず限界まで足の筋力トレーニングをして、そのあとに最大筋力を測りました。

その結果、頭が疲れている人は、限界までの時間が13%ほど早くなり、筋トレをはるかにしんどいと感じていました。つまり頭が疲れていると、身体の疲労感も強くなり、早くギブアップするということです。これは普段の感覚とも一致しますね。


最大筋力は頭の疲れの影響を受けなかった

面白いのは最大筋力の結果です。最大筋力は頭が疲れていても変化がありませんでした。

この結果はいろいろな解釈ができますが、一つは自分は自分の身体のことを正確に認知することはできないのかもしれません。今回の実験ではほんとは身体にはまだ元気が残っているのに、頭が疲れてしまったために、身体も同じように疲れていると感じたのかもしれません。


身体は疲れているのに、頭がそう思っていないこともあるかも

この研究では身体は疲れていないのに、頭が疲れたと感じたらどうなるかという研究でしたが、逆の場合でも似たようなことが起きると思います。

つまり、本当は身体は疲れているのに頭はそこまで疲れていないと思ってしまうこともよくありそうです。突然死や過労死などの悲劇はそれも一因でしょう。

身体はつらいのにってことはないですか?

夜勤で身体がつらいと悲鳴をあげているのに、気力で頑張っている人も多いのではないでしょうか?16時間(+残業)連続勤務など日本の看護師の夜勤の働き方はほとんどの人にとって身体を壊すレベルの労働条件です。自分は大丈夫、と思っている人でも、気持ちだけが大丈夫なだけで身体はツライかもしれません。