血圧経年変化2


夜勤をすると高血圧になりやすくなります。上のグラフはパン工場で夜勤専業で働いていた人の血圧を示したものです。

もともとは血圧は低い方だったのが、年々血圧が上昇し、5年目には170にまで上がっています。
(眼底出血のため退社)

仮面高血圧に注意

ところで血圧というと、昼間に病院や健康診断で測定するのが一般的です。実はこれがくせもので、血圧は一日でかなり変動があるのです。

下のグラフは深夜パン製造工(30歳男子)の一日の血圧の変化を示したものです。


深夜パン工場血圧グラフ2


午前3時から血圧が急激に上昇し、200まで急上昇していることがわかります。完全に高血圧の状態ですが、昼間の血圧は正常値になっています。もしこの人が病院で血圧を測定すると、問題なしとなってしまいます。

このように、一見問題がなく見えて実は高血圧であることは仮面高血圧と呼ばれています。仮面高血圧は普通の高血圧と異なり自分が高血圧と認識していないのでとても危険です。仮面高血圧の人は正常な血圧の人に比べて1.6倍も血管病になるリスクが高いというデータもあります。

最近はコンパクトな家庭用の血圧測定器が普及しているので、夜勤をしている人は是非とも夜勤中にも血圧を測定してみることをおすすめします。

高血圧は遺伝する

高血圧は遺伝します。両親が高血圧の場合は、50%の確率で高血圧になります。自分が肥満の場合はかなりの確率で高血圧になります。ここに夜勤という条件が加わればさらに高血圧になる可能性が高くなります。

これらの条件に当てはまる人は血圧測定をこまめにして自分の真の状態を把握しましょう。

夜勤で高血圧にならないために

夜勤で高血圧にならないための一番の対策は仮眠です。仮眠を2時間取ると、かなり身体への負担が軽減されることが明らかになっています。

2時間も仮眠がとれないケースの方が多いですが、少しでも仮眠をしたほうが血圧の上昇を妨げてくれます。

食事はなんといっても塩分に気を付けましょう。厚生労働省の高血圧を防ぐ食事が参考になります。


参考にさせて頂いたページ:
全日本民医連
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