1988年と2009年の妊娠状態の比較
流産比較
<日本医療労働組合連合の調査より>

看護師の流産は増えている

上のグラフは日本医療労働組合連合の調査によるものですが、この調査によると看護師の流産は、1988年は3.7%だったのが、2009年は11.2%と、倍以上に増えています。

また妊娠中に流産しそうになる「切迫流産」も24%から34%に大きく増えています。さらに妊娠中の出血は10%から23%と倍以上に増えています。看護師が妊娠中に出血するのは”普通”という異常事態です。

このように残念ながら明らかに看護師の流産と妊娠時の健康状態は以前よりも悪化しています。

妊娠時の状態が悪い理由の一つは看護師の夜勤にあります。ノースカロライナ大学の研究によると、立ち仕事や重い物を持つ仕事はさほど悪影響はないが、夜勤では早産のリスクが50%も上がると報告しています(妊婦が夜勤で働くリスクは?)。

労働環境が悪化している!

年配の看護師の中には、最近の若者は根性がない、などと心無いことをおっしゃる方もいます。しかしデータからも明らかなように、昔よりも今のほうがずっときつい職場環境なのです。

実際、職場環境の悪化にともない、4人に3人以上が慢性疲労に当てはまると答えています。その結果、ほとんどの看護師が何らかの薬に頼っています。看護師の情報交換といえば”自分たちの薬”についての話が最も多いくらいです。

20年前よりも労働環境が悪化して原因はいくつかありますが、人不足が加速しているのが大きいといわれています。医療の専門化・高度化、訴訟リスク、事務仕事の増大、医療制度改革などあらゆることが看護師の人手不足を加速させています。


子供は自分が守るしかない!

医療の進歩によって、この20年でも平均寿命は延びつづけ、社会全体は健康な人が増えています。しかしそのための仕事をしている現場の健康が悪化しているのは明らかにおかしいです。現状は残念ながら組織や制度に頼ることはできません。子どもは自分で守るしかありません。

夜勤がつらく、慢性疲労で薬に頼らないといけない状況では子供は守れるでしょうか?一番大事なものを守るために勇気をもって職を変えたり、休みをとることが求められています。


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