正循環逆循環2


正循環・逆循環とは、夜勤のシフトの組み方のことです。正循環とは図のように夜勤の入り方が日勤⇒準夜勤という順番になります。それに対して逆循環は日勤⇒深夜勤という順番になります。

人は早寝よりも夜更かしの方が得意

人はいつもより早くねるよりも遅くねる方が得意です。たとえばいつもより2時間早く寝るよりも、いつもより2時間夜更かしするほうが簡単ですよね。よって日勤⇒準夜勤のように勤務開始時間が遅くなっていくほうが身体にとって自然な方向になり、正循環と呼ばれます。

逆循環は日勤⇒深夜勤のように勤務開始時間が早くなる方向なので、いつもよりずっと早く寝る必要があります。しかしいきなり5時間も6時間も早く寝つける人はいません。そのため逆循環のシフトでは休息が十分に取れないままに深夜勤に臨むことになります。看護師が薬を手放せない理由はこの逆循環にあるといってよいでしょう。

ハワイの時差ボケは逆循環

時差ボケにも正循環と逆循環があります。ハワイは日本より19時間遅い、つまり6時間進んでいるので、日本にいるときよりも6時間早く寝ないといけません。早く寝るのは苦手なので、ハワイの時差ボケは逆循環になります。

それに対してフランスは日本より8時間遅いので、日本にいるときより8時間余計に起きている必要があります。しかしこれは夜更かしをどんどんしていけばよいことになるので、フランスの時差ボケは正循環になり、ハワイの時差ボケよりも解消しやすいのです。

なぜ夜更かしの方が得意なのか?

ところでなぜ人は夜更かしの方が得意なのでしょうか?よく言われるのは人の体内時計は約25時間であるから、という理由です。人にとっての1日は25時間がふつうということです。つまり1時間くらい夜更かしするのは極めて自然ということになります。ただずっと25時間だとどんどん生活リズムがずれていってしまうので、朝日など光を浴びることで体内時計をリセットしているようです。

なぜ体内時計は25時間なのか?

夜更かしが得意な理由は体内時計のせいだとしても、なぜわざわざ25時間になっているのでしょうか?正確なことはまだわかっていませんが、24時間にするより25時間にするほうが生存上有利な理由があるはずです。
おそらく、25時間にするのは緊急時のためのバッファのようなものだと思います。24時間ぴったりだと夜更かししにくい身体にはなりますが、逆に言えば夜更かしができない身体ともいえます。現代と違い、人類の生きた大部分の時代は常に外敵に襲われる危険がありました。そして夜が最も危険だったのではないでしょうか。外敵に襲われる緊急時は逃げたり反撃したりする必要があります。
要するに体内時計が25時間というのは何かあったときのための保険のような役割を果たすと考えられます。