睡眠


夜勤で働いていると、短時間睡眠ができたらいいのにと思うことがしばしばあります。

一日3時間しか寝ないで済めば、夜勤でも日勤の人と一緒に遊びに行くこともできてとてもありがたいですよね。

短時間睡眠は可能なの?

しかし残念ながら一日4時間以下といった極端な短時間睡眠はできません。

よく短時間睡眠をうたった本やあやしい商材が売られていますが、科学的な根拠は全くありません。

もし科学的な根拠があれば、すぐに短時間睡眠法は広まって多くの人が実践するはずです。

”短眠ブーム”は定期的に表れては消えていきます。

短時間睡眠の弊害

健康に被害のない睡眠時間はほとんどの成人では6.5~8時間です。

もし無理に短時間睡眠を実践するとさまざまな弊害があります。

睡眠時間が7~8時間の人に比べると、睡眠時間が6時間未満だと、30~69歳の9年後の相対的死亡率は1.7倍になります。つまり早死リスクが高くなります。

よく短時間睡眠を推奨する人は寝ている時間が無駄でもったいないと言いますが、早死にしてしまっては本末転倒です。

また糖尿病に肥満、高血圧や高コレステロールを引き起こしやすいことも知られています。

夜勤自体にも高血圧や肥満のリスクがあることがわかっているので、夜勤で短時間睡眠だとダブルでリスクを高めることになってしまいます。(参考:夜勤をすると高血圧になりやすい

さらに夜勤では看護師や介護士などとても責任重大な仕事が多く、ミスが許されません。短時間睡眠により睡眠不足になると注意力が低下して重大な事故の原因となってしまいます。(参考:睡眠不足による重大事故

短時間睡眠は訓練で身に付かない

短時間睡眠で問題ない人もわずかながらいるのは事実です。元陸上選手でタレントの武井壮さんはなんと一日45分しか寝ないそうです。

しかしそれは生まれつきの問題で、努力してなんとかなる問題ではないのです。これまでずっと7時間睡眠だった人が3時間睡眠はできません。

これは夜勤をどれだけ長く続けても夜勤はつらいということと同じです。昼に活動して夜に寝るというのは遺伝レベルの話なので、訓練してどうにかなる問題ではありません。


睡眠の質を高めることはできる

極端な短時間睡眠は実践することはできませんが、睡眠の質を高めることで、日中を生き生きと過ごせたり、睡眠時間を少し節約することは可能です。

短時間睡眠を夢見るより現実的にできることをやりましょう。


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