胃潰瘍有症率


1989年に名古屋市立大学の遠山らが名古屋市の男性郵政職員2380名を対象にした大規模な調査によると、夜勤者は日勤者よりも胃潰瘍になりやすいことが指摘されています。

上のグラフは胃潰瘍の年齢別有症率を日勤者と夜勤者で比較したものですが、いずれの年齢でも日勤者よりも夜勤者の方が有症率が高くなっていることがわかります。

さらに年齢が上がるにつれて両者の差は広がっていっています。55歳~59歳では日勤者は7%、夜勤者は12%と1.7倍もの差があります。

胃潰瘍は体質、気質、年齢、性別、体重、喫煙、飲酒、職種など様々な要因が考えられ、日勤と夜勤での単純比較は難しいといわれてました。

しかしこの調査は対象となる夜勤者が1017名と多く、深夜に及ぶ夜間勤務が長期にわたっていて仕事内容が日勤者と夜勤者でほとんど同じなので、かなり信頼のおける調査となっています。

つまり夜間に働くこと自体が消化器系の負担になり、胃潰瘍の要因になっているということです。

梅干しと緑茶でお腹を守る!

胃潰瘍の原因はピロリ菌という胃の中に住む細菌といわれています。オーストラリアの病理学者Warren(ウォーレン)医師はこの発見で2005年のノーベル医学・生理学賞を受賞しています。

ピロリ菌はある程度は抗生物質で除菌することも可能ですが、副作用や抗生物質が効かない菌を増やす弊害があります。そこで近年は普段の食事から菌を減らす研究が盛んになっています。

例えばヨーグルト、緑茶などがピロリ菌に対して殺菌力や減菌力をもっていることが確認されています。

東海大学医学部 高木敦司教授らはヨーグルトに含まれるLG21乳酸菌が、ピロリ菌減菌作用、胃粘膜炎症を軽減する効果があることを確認しています。

また県西部浜松医療センター消化器科の山田正美医師の研究によると、カテキン入りのカプセル100mg(濃いお茶1杯分のカテキン量)を1日7カプセルを34人に1ヵ月投与したところ、半数以上の被験者のピロリ菌活性低下が認められました。

お茶を一か月飲み続けるだけでピロリ菌が退治してしまった人いるとは驚きです。

ちなみにカテキン入りのカプセルは、お茶の伊藤園から出ているカテキンアクティブというサプリメントが有名です。どこでもお手軽にカテキンを摂取できるのでおススメですよ。

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