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夜勤がつらい理由の一つは、不規則な生活で体内時計が壊れ、質の良い睡眠を十分にとれないことです。睡眠不足になると、疲れが取れない、仕事でミスが多くなるなどの日常生活に様々な支障がでます。

しかし最近の研究によると、日常生活の問題だけでなく、睡眠不足は心筋梗塞やガンなど長期的なリスクも増大させてしまう可能性が指摘されています。つまり睡眠も、食事や運動や喫煙などと同じで長期的な習慣が重大な病気のリスクにつながるということです。

睡眠不足のマウスはアルツハイマーになりやすい

2009年9月の科学誌サイエンスにワシントン大の研究チームが睡眠不足がアルツハイマー病を引き起こす可能性について報告しています。

アルツハイマーにかかりやすくしたマウスの脳内を観察したところ、アルツハイマーの原因とされる物質(アミロイドベータ)が、覚醒時に増え、睡眠中に減ることを発見しました。そしてスタンフォード大学の西野教授によれば、睡眠不足のマウスはアミロイドベータが蓄積されることを確認しました。

睡眠は毒を掃除するのに必要な時間

つまり睡眠は起きている間にたまった毒(アミロイドベータ)を掃除する時間になっているようです。このような機構はマウスだけでなく、犬やヒヒにも同様にあるようで、おそらく人間も同じではないかとみられています。

夜勤で体内時計が狂い、慢性的な睡眠不足になってしまっている人はアルツハイマーのリスクが高くなるかもしれません。そこまでのリスクを冒すべきかどうかじっくり考えるべきでしょう。